今月は、松竹座のお名残公演最終月。2ヶ月続けて遠征することなどほとんどない私でも、
この四月五月は行かなければ気持ちがおさまりません!
その上、尾上辰之助の襲名披露公演、染五郎のハムレット、團子は獨旅五十三驛と、染團辰は別行動。
…ということで、大阪・京都に遠征。歌舞伎以外の舞台もたくさんあった5月でした。
全体的には、歌舞伎7、文楽2、演劇3、バレエ・ダンス1で13。そのうち5公演は2回観に行くという、かなりの暴挙(笑)に出たひと月でした。
【歌舞伎座】
團菊祭五月大歌舞伎(2026年5月3日〜27日)昼の部・夜の部
・ 昼の部「南総里見八犬伝」(2回)
・昼の部「六歌仙容彩」(2回)
・昼の部「寿曽我対面」三代目尾上辰之助 襲名披露狂言(2回)
・夜の部「鬼一法眼三略巻 菊畑」三代目尾上辰之助 襲名披露狂言(2回)
・夜の部「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」(2回)
【歌舞伎・その他の劇場】
・第四回 神谷町小歌舞伎(口上/新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎/猿翁十種の内 悪太郎)(浅草公会堂)(1回)
・大阪松竹座さよなら公演 御名残五月大歌舞伎 昼の部(寿式三番叟/源平布引滝 義賢最期/鰯賣戀曳網)(大阪松竹座)(1回)
・大阪松竹座さよなら公演 御名残五月大歌舞伎 夜の部(近江源氏先陣館 盛綱陣屋/心中月夜星野屋/當繋藝招西姿繪)(大阪松竹座)(2回)
・歌舞伎町大歌舞伎「三代猿之助四十八撰の内 獨道中五十三驛」(THEATER MILANO-Za)(2回)
南座 歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎の魅力/正札附根元草摺」(南座)(1回)
【文楽・人形浄瑠璃】
・THEATRE1010 5月文楽公演 第一部(二人禿/通し狂言 生写朝顔話)
・鳥越神社 素浄瑠璃の会
【演劇】
・日生劇場「ハムレット」(主演:市川染五郎)(2回)
・PARCO劇場「リチャード三世」(主演:吉田羊)
・ 劇団扉座 第81回公演「愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸」(座・高円寺1)
【バレエ・ダンス】
– 熊川哲也 K-BALLET TOKYO Spring Tour 2026「パリの炎」初日(日髙世菜/D.スミレフスキー/遅沢佑介)(Bunkamura オーチャードホール)
【映画】
・「歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門」第6巻『登仙の巻』(ポレポレ東中野)
今月のMVP ──
困るんだけど……尾上辰之助に。「菊畑」の虎蔵実ハ義経は絶品でした。美しさとともに、義経の持つサイコパス的な残酷さが横顔にふと現れるところがあって、ゾクゾクしました。
今月の最優秀作品 ──
普通なら、仁左衛門の「盛綱陣屋」……と言いそうになるところをぐっとおさえて、歌昇と虎之介の「踊りの違い」に惹きつけられた「寿式三番叟」に! なんせ、5枚も舞台写真を買ってしまったのだから! 私は虎之介の人形のような体の使い方に、惚れたよ!
今月の新人賞 ──
「盛綱陣屋」で小四郎を勤めた中村種太郎に。小役の中でも最も難しい部類の役ですが、素晴らしい演技でした。他の役者さんとの息もピッタリ!
今月の敢闘賞 ──
K-BALLET TOKYO の新作「パリの炎」で芸術監督を務めた宮尾俊太郎に。熊川イズムを継いだのは、この男だった! 熊川の背中を追い続けた男の勝利。感慨が胸に迫った。いい作品を作ってくれました
今月の特別賞 ──
道頓堀最後の芝居小屋「松竹座」が消滅する……寂しくて仕方がありません。大きさもちょうど良く、朱塗りの手すりの曲線が美しく、はり重のお弁当は美味しく、今井のうどんは熱々で、船乗り込みは活気があって、大好きな七月の興行がなくなるなんて、お正月の公演がなくなるなんて、本当に本当に情けなさでいっぱいになります。ありがとう、松竹座。あの外観だけでも、どうにか残らないかとそんな夢を見ています。










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