私は10年ほど前に岐阜の地歌舞伎に魅了され、各地方の芝居小屋を巡ったりしてきました。
そのご縁で東濃歌舞伎中津川保存会の新作歌舞伎の原案を書くこととなり、このたび、11月24日(日)に東美濃ふれあいセンター歌舞伎ホールにて、岩井紫麻さんの脚本で「中津川成田道行(なりたのみちゆき)嘉永年間落合宿物語」をお披露目が決まりました。
物語は、江戸後期、現在の中津川市にある中山道の落合宿で、7代目市川團十郎が悪漢に狙われ、それを落合宿の人々が助けた史実をもとに、昔から地歌舞伎が盛んな中津川の人々の暮らしを反映する形で作りました。
岩井さんの台本は150ページにもなる大作で、私も読ませていただきましたが、楽しい中にもスリルとサスペンスあり、そして最後はホロリと泣かせてくれます。浄瑠璃もしっかりと作調する本格的なものですので、きっとご満足いただけると確信しています。私も拝見するのが今から楽しみです!
【追記】
おかげさまで、11/24の本番は、盛況のうちにお開きとなりました。
通し狂言約4時間という大作にもかかわらず、皆さまとても楽しんでいただき、ロビーには史実としての七代目市川團十郎との関わりや、直筆の書簡などが展示され、たくさんの人が展示の前で足を止め、興味深くご覧になっていました。
また、新作ができるまでの経緯をトークショーという形で少しお話もさせていただきました。
翌1月25日の朝刊には、舞台写真入りの記事も掲載されました。(岐阜新聞、中日新聞岐阜版)
たくさんの方々の熱意とご協力によって実施され、舞台として日の目をみることができた「中津川成田道行」、これからも再演されていくことを心から祈っています。
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