2009年にスタートしたTVドラマ「臨場」は、
横山秀夫の『臨場』を原作とし、
テレビ朝日によって製作されました。
主人公は、殺人現場で被害者の検視をする
検視官の倉石義男、
扮するのは内野聖陽です。
愛妻を殺害された過去を持ち、
一匹狼的でぶっきらぼうですが、
「臨場(殺人現場に臨んで)」の見立ては鋭く、
何かと対立する管理官の立原(高嶋政伸)も
その点については非常に信頼しています。
実は私、ドラマがスタートした2009年には
ほとんど観ていませんでした。
でも、再放送はよく観ていたんです。
そして、
最近になって映画版を、テレビで見ました。
『臨場 劇場版』(2012年6月30日公開)です。
警察の内部で起こる対立を横軸に、
冤罪はいかにして起こるか、
思い込みの捜査を、検視官の立場から食い止められるか、
公正な裁判は必ず行われるのか、が
大きな流れとなっています。
一方、
「命がけで仕事をする人たち」のギリギリの思いもまた
重い伏線の一つです。
Wikipediaなどを見ると、
キャッチコピーは
「(証拠を)根こそぎ拾え」のようですが、
私は、倉石が毎回呟く
「俺のとは違うな」という言葉が好きです。
「俺の見立てとは違う」という意味です。
公の捜査会議で、
お偉いさんたちが「こうだろう」と判断し、
その方向で捜査が始まろうとする時に、
倉石は必ず言います。
「俺のとは、違うな〜」
日本人の会議は、
「じゃ、その辺で」というところが必ずあり
おおよその方向が決まっているにもかかわらず
「違う意見があります」と発言すると
(迷惑な奴だ)と思われがちです。
長い会議がようやく終わろうとしてるのに、
なぜまた混ぜっ返すのか?
そんな空気が流れます。
それでも
「俺のとは、違うな」と言える勇気。
そして
「どう違うのか、なぜそう思うのか」を
しっかりと言える論理性。
この2つを、
私も欲しいと思います。
やみくもに場をかき回すのではありません。
ちゃんと
「そうか、確かにそうだな」と思ってもらえる
そういう説得力があるからこそ、
倉石が主人公の「臨場」は、人気があるのだと思います。
もちろん、
内野さんが本当に、
深い演技をするからなんですけどね!




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