先週は、私のkindle本「新版:ギモンから紐解く!はじめての歌舞伎観劇ビギナーズガイド」の12冊合同無料キャンペーンについてお知らせしましたが、キャンペーンにご参加いただいた方、ありがとうございました。
「新版:ギモンから紐解く!はじめての歌舞伎観劇ビギナーズガイド」
今回、私の本は、
「演劇・舞台」部門、「古典」部門、「常識・マナー」部門で無料本のランキング1位を獲得することができました。
ダウンロードしてくださった方、重ねて御礼申し上げます。
しかしこの「1位」は、いわゆる「最大瞬間風速」に過ぎません。
ずっと売れ続けることをロングセラーと言いますが、歌舞伎など、何百年も生き残っている古典の作品を見ていると、その底力には感服する他はありません。
源氏物語に至っては、1000年ずっとロングセラーなんですよ!
私は歌舞伎関係のお仕事の他に、
kindle出版のプロデュースや自費出版のお手伝いも仕事にしています。
ずっと売れ続ける本は、やはり中味が大事。
だから私は、いかにして本の内容を充実し、著者にも読者にも満足のいく作品にするか、
そこに最も注力しますが、
kindle出版のプロデュースには、本の内容を充実させる他に「ランキング1位」をいかにして獲得するかという業務も含まれることがあります。
ここに力を発揮するプロデューサーもたくさんいらっしゃいますね。
ベストセラーかロングセラーか、という言い方がありますが、
売れ続けるためには、いつの時代の人間にも受け入れられる、
「真実」が書かれていなければ、その作品は残ることができないのです。
そんな視点で感じることが大いにあったのが、
歌舞伎座の八月納涼歌舞伎第三部「野田版・研辰の討たれ」でした。
これは、
大正時代に木村綿花が書いた歌舞伎を、
2001年、野田秀樹が十八世中村勘三郎(当時勘九郎)と組んで、
独自の解釈を加え、新作歌舞伎として誕生させた作品です。
8月3日に初日を観てきましたので、その感想は本日8月5日16時からの
YouTube「きっと歌舞伎が好きになる!」でお話ししますが、
この作品には、2001年の時点で大流行したギャグが
これでもか!というくらいに散りばめられています。
「そんなものもあったなー」と思うものもあれば、
今でも思わずクスッと笑ってしまうものもあり、
「なんか、イタイ……」と思うもの、
別にギャグでもなんでもなく、フツーに面白いもの、
そのギャグによって、感じ方いろいろでした。
当時そのギャグとともに生きていた私でさえこれなんですから、
若い人にはどう映ったんだろう?
25歳の人でも、まだ生まれたばかりなのだから。
時代を越えて残っているものは、
誰もが共感できる人間の真実を突き詰めて描いている。
それが心に突き刺さったとき、
それは「昔の話」ではなく、「私の物語」になる……。
映画「アマデウス」の中で、
主人公のサリエリは老いさらばえたのちに嘆きます。
自分の最も充実した時代に、最も人気があった作品を、
誰も覚えてはいない。
でも、モーツァルトの曲は、何十年経っても皆口ずさんでいる。
その差は何なのか?
「野田版・研辰の討たれ」は、古典になれるか、否か?
俳優陣を一世代若返らせての20年ぶりの再演が
試金石となるでしょう。
【今日のお知らせ】
8/3(日)14時~ (令和アカデミー倶楽部)オンライン講座(1回講座)
「語りたくなる映画、『国宝』の魅力~歌舞伎界のリアルと原作小説から分かること~」
(オンラインはまだ参加可能)
8/8(金)13時半~ (GINZA楽学倶楽部)リアル講座「研辰の討たれ」(1回受講可能)
8/15(金)13時~ (よみうりカルチャー恵比寿)リアル講座「菅原伝授手習鑑」(お試し受講可能)





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