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一日に一字学べば

今日は、三日坊主には耳が痛い歌舞伎をご紹介します。

歌舞伎に「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅ・てならいかがみ)」という演目がありまして、
9月に歌舞伎座の夜の部で上演するので、ぜひ観ていただきたい名作ですが、
今日はその長いお話の一場面「寺子屋」オープニングに関わるお話です。

いわゆる「寺子屋」って、今でいう公文みたいな学習塾だったんですよ。
いろいろな年齢の子たちが、自分のレベルに合わせて自習する、
それを先生が見て回る、みたいな。

いろんな年齢の子がいるだけじゃなく、
真面目な子もいれば、悪戯な子もいる。

その寺子屋にも「十五のよだれくり」と呼ばれる年かさの男の子がいました。
つまり、「15歳になってもまだよだれ掛けをしている」という感じです。
ちょっと発達が遅れ気味かもしれませんが、気のいいいい子なんですよ。
でも、ずっと自習していられる忍耐はない。
だから、すぐに「へのへのもへじ」なんか書いちゃって、
その上それを、
「先生がいないのに、真面目に自習するなんてバカバカしい!
好きなことして遊ばなきゃ損だよ!」と
みんなに自慢しちゃうんです。

すると!
「そんなことしてないで、ちゃんと清書しようよ!」
とよだれくり君をたしなめる声が!
いますよねー、どこのクラスにも、そんなマジメ君が。
「なんだよ、先生の子どもだと思って、えらそーにするなよな!」
よだれくり君、食ってかかります。

「八つの子どもに叱られて〜」
マジメ君は数えで8歳。つまり今でいう7歳で、小学2年生くらい。
中2が小2に叱られて〜っていう感じでしょうか。

そしてマジメ君は先生の子どもだそうで、
先生の子どもも一緒に学んでいるんですね。まあ、地域の私塾ですから。

でも実は、このマジメ君、本当は先生の子どもじゃなくて、
先生のお師匠さんである菅原道真の息子。その名も菅秀才(かんしゅうさい)なんです。
菅原道真は、学問の神様です。
神様の子どもはマジメに清書して、そしてこう言います。

「一日に〜、一字学べば〜、三百六十字との教え〜」

1日に1字覚えれば、1年経てば360字覚えられるんだから、
毎日コツコツやれ、ということです。

皆さんはどうですか?

私はコツコツできない性分です。三日坊主です。
メルマガも、なかなか続かない。
LINE公式でも、年賀状ですか?っていうくらい音沙汰なくて、皆さんに申し訳ない!
唯一、現在奇跡的に毎週続いているのが、YouYubeチャンネルの「きっと歌舞伎が好きになる!」です。
(毎週火曜日午後4時から)

「寺子屋」を観るたびに、
私は菅秀才に怒られているよだれくり君の気持ちになります。

そして今度こそ!
メルマガをリニューアルし、「今日のカンゲキ」と題して、
8月1日から毎日配信することを決めました。
「一日に〜、一通出せば〜、三百六十通の教え〜」

頑張りますので、皆さん応援してください!
LINE公式にご登録の方は、
もしメルマガが滞ったら、トークで「今日はまだ来てませんよ!」と
私の菅秀才になって叱ってください!

まずは「いろはにほへと」の「い」から始めました!

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【今日のお知らせ】
8/3(日)14時〜 (令和アカデミー倶楽部)オンライン講座(1回講座)
「語りたくなる映画、『国宝』の魅力〜歌舞伎界のリアルと原作小説から分かること〜」
(オンラインはまだ参加可能)

8/8(金)13時半〜 (GINZA楽学倶楽部)リアル講座「研辰の討たれ」(1回受講可能)

8/15(金)13時〜 (よみうりカルチャー恵比寿)リアル講座「菅原伝授手習鑑」(お試し受講可能)

○歌舞伎座公演の詳細は「歌舞伎美人」のサイトをご覧ください

 

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