2015年5月の歌舞伎

今月の歌舞伎座は團菊祭。

成田屋(市川十郎家)と音羽屋(尾上五郎家)が中心になっての座組みです。

私が楽しみにしているのは昼の部の「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうつじ)」
菊之助が演じる玉手御前は絶品です。

同じく昼の部、「天一坊大岡政談」の通し狂言も楽しそう。
天一坊が菊之助、
その天一坊が偽物であることを暴く大岡越前守が菊五郎です。

夜の部は、
成田屋歌舞伎十八番の一つ「蛇柳」を市川海老蔵主演で。
二年前、自主公演で復活させたこの演目を、本興行では初めて上演します。

「め組の喧嘩」では、菊五郎親分の江戸っ子ぶりをご堪能ください。

「慶安太平記」
は、松緑、菊之助、梅枝、3人とも初役。仕上がりが期待されます。

くわしくはこちらをどうぞ。

明治座も、
市川猿之助と片岡愛之助が主演で、人気沸騰です。

昼の部は、
市川右近の「矢の根」から。
先月の中日劇場で、非常に評価が高かった舞台で、
名古屋まで行けなかった私としては、東京で見られる幸せを感じています。

同じく昼の部の「男の花道」は、
長谷川一夫主演の映画を後に舞台化したもの。
歌舞伎役者をめぐるお話です。
猿之助は先月の中日劇場では「雪之丞変化」、明治座で「男の花道」と
敢えて古典中の古典でない、どちらかというと大衆的な商業演劇を選びました。
「古典には守る人がいるが、こういうものにはいない」と猿之助。
次世代につなげることの大切さを、彼は非常に重く受け止めています。

夜の部は、
猿之助の「あんま泥棒」と愛之助の「鯉つかみ」
本水を使う「鯉つかみ」は楽しい演目で、ビギナーにはうってつけです。

猿之助はお客様にわかりやすく、楽しんでもらうことをとても大切にしていますし、
明治座はロビーの売店なども充実していますから、
一度おでかけになってはいかがでしょうか。

詳しくはこちらをどうぞ。

ほかに京都南座で歌舞伎教室もあります。
こちらは14日までなので、ご注意ください。

詳しくはこちらをどうぞ。

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