⑰「あんな女になんか負けない!」~「妹背山婦女庭訓」のお三輪と橘姫~

女性の視点で読み直す歌舞伎⑰
「あんな女になんか負けない! 酒屋の娘の本気の恋」
~「妹背山婦女庭訓」のお三輪と橘姫~

「妹背山婦女庭訓(いもせやま・おんなていきん)」は、
中臣鎌足が蘇我入鹿を倒し、中大兄皇子が天智天皇となって大津京に遷都した、
いわゆる「大化の改新」(あるいは「乙巳の変」)を描いた物語です。
今で言えば、1年50回かけてやるNHKの大河ドラマにふさわしい、長大歴史ロマン。
ところが、
このお話、全5段のうち、よく上演されるのは第4段ばかり。
隣りに移り住んできた男が鎌足の息子・淡海とは知らず恋をした
酒屋の娘・お三輪が、ライバルの女性を見つけてさあ大変!
淡海を追って迷い込んだ「御殿」で女官たちにいじめられ、
最後はいきなり出てきた男・。鱶七に殺されてしまうというくだりです。

お三輪ちゃんは、どうして殺されなければならなかったのか、
お三輪ちゃんの死は、偶然か、必然か?
いまわのきわに、お三輪ちゃんは何を思ったのか?

そもそも、645年に酒屋の看板娘って、いったい…?なストーリーですが、
ただただお三輪ちゃんがいとしくてせつなくて、だからこそ何度も上演されるこの場面。
歴史とはまったく関係ないように見えるせつない恋のバトルですが、
実は「入鹿誅伐」という、大スペクタクルに不可欠なものだったというところまで
全貌を解き明かしていきます。

それにしても、男ってほんとに・・・。
女のホンネ全開な今回のお話、どうぞ楽しんでいってください!

・GINZA楽・学倶楽部
2014年5月8日(金)13:30~15:30

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