2015年2月の歌舞伎(1)松竹座公演

今月の歌舞伎も、まずは大阪から。
先月に続いて、
松竹座では、引き続き四代目中村鴈治郎襲名公演が行われ、
今日初日を開けました。

昼の部では、「傾城反魂香」
いわゆる「吃又(どもまた)」と呼ばれる段で、
土産物の絵を描いて生計を立てる浮世又平(鴈治郎)が、
絵師として心眼を開くさまを
厳しくも優しい師匠の愛や、糟糠の妻との夫婦二人三脚の絆をこめて演じます。
又平に鴈治郎、妻おとくに市川猿之助。
猿之助のおとくが楽しみです。

ほかに
中村扇雀の「しゃべり」が目に浮かぶ「嫗山姥」と、
人形に扮する中村壱太郎が、妖艶かつ清純な美しさで、
どんなふうに左甚五郎を翻弄するのか楽しみな「京人形」
そして昼の部には口上があります。
残念ながら、今月も片岡我當丈はお休みです。

夜の部は、
坂田藤十郎がお初を演じる「曽根崎心中」
松竹座での演じ納めとのことです。

80歳を過ぎた男の人が18歳の娘を演じるなんて、
と思われるかもしれませんが、
藤十郎さんのお初は、本当にかわいらしい!
そして、
「曽根崎心中」のお初は、
藤十郎さんが中村扇雀を名乗ったころから
ほぼ彼一人で演じてきているという稀有なお役なのです。
だから、
お初の心を一番知っているのは藤十郎さんです。
一度も見たことのない方は、
本当に最後のチャンスかもしれませんので、
ぜひご覧になってください。
(ちなみに、2月6日の私の講座は、「曽根崎心中」をとりあげます)

夜の部、
ほかに「連獅子」と「義経千本桜」。
「連獅子」は、鴈治郎・壱太郎親子。
襲名公演での親子連獅子は晴れがましいですね!
曲も素晴らしいので、音楽に酔ってください。
能楽師の恰好から獅子の精に変わるまでの間をうけもつ
時宗と日蓮宗の僧侶が道連れとなることで巻き起こる可笑しさを表した
「宗論」を、猿之助と松緑で演じます。
達者な二人の掛け合いにも注目です。

「義経千本桜」は「四の切」と呼ばれる「川連法眼館」の段。
猿之助が狐忠信として、宙乗りも務めます。
(決して「宙吊り」ではありません!)
猿之助ならではのハイレベルなテクニックをご堪能ください。

詳細はこちらをご覧ください。

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